天使のはしご 3月町だより

"March comes in like a lion and goes out like a lamb."

「麒麟館グラフィティー」バージンロードの先に

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麒麟館グラフィティー」

ご存知ない方が多いと思いますが、1986年から当時の「プチコミック」誌に連載されていた少女?まんがです。

 

少女?となるのは、これはDV(身体的、モラハラ全て含む)から逃げて麒麟館で暮らす菊子が、長い年月をかけて夫と離婚するまでの物語です。(少女まんがらしく、その後の再婚もちらっと出ますが)

 

連載をリアルタイムで読んでいたわたしは、まだまだ夢見る夢子さんで、まわりからみたら、みっともない情けない恋愛もどき(修羅場含む)に必死な、間が抜けた学生~OLさんでした。

 

今まで思い出すこともほとんど無かったのに(まんがあまり詳しくないし)ふと先日、古本で購入…あー懐かしい…とページをめくっていたら…

 

…わかる。

 

あのときは、お花をひらひら飛ばすような、愛や恋の物語だったはずなのに…

 

…いまは、わかる。

 

これは、

 

長い長い年月をかけて、

自分を人間としてみてはくれなかった相手と

 

最初で最後の共同作業をする物語です。

…離婚届を書く、という。

 

よく、披露宴で、ケーキの食べさせ合いしたりして、最初の共同作業ですーって、言う。

 

あの時はね

 

まだね、見てないの。

相手の目も顔も。

 

生活という中でのほんとうを。

 

なんで、ひとつひとつがこんなに苦しいのか、全くわからなかった。

 

だって、

「いま」周りにいるひとは

「離れたから」

「大丈夫だから」

「違う道があるから」

って言うけど

 

なんだろうかしら…

少し違う感覚もあって…

 

久しぶりに麒麟館を読んでいたら

「(離婚したら)正真正銘他人になってしまう

相手の中から(妻が)きれいさっぱり消えてしまう

1度も気づいてもらえないまま消えなくちゃいけないことが

寂しい」

 

…おお…。

 

「関わり」

どんな形でも

ひとと、ひとの、関わり。

 

昔は漠然とした憧れで読んでいた、

なんで、わかるようになってしまったんだろう。

 

時間は戻せないし、

戻らない。

 

いびつな形で始まったものは

いびつな形を変えない。

 

それは

愛ではないのだから。

 

ただ、わたしも

生きた、暮らした、産んだ、育てた、

ひとりのひととして

見てほしいと

願います。

 

「…は…8年前…結婚式で

 

初めて秀次さんと腕を組みました

 

バージンロードがまっすぐのびて

人がいて…

 

本当はね…

 

本当はあなたに手をひかれて

ずっと…

 

ずっと

同じ人生を歩いていきたかった

 

ふたりで

年をとって泣いたり笑ったり

 

雨が降って…

雪が降って…

 

………

………

 

…だからきっと

 

きっとこれを書くときは

 

胸がつぶれるほど悲しむわ…!」

 

後戻りしない、と決めた菊子のさようならの言葉が、

こんなにわかる日が来るなんて

 

思いもしなかった。

 

前に、歩きます。

 

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