天使のはしご 3月町だより

"March comes in like a lion and goes out like a lamb."

夜中に畳に座り込んでゴスペラーズを聴いていた

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たまたまLittle Glee Monsterがカバーした、ゴスペラーズの「永遠に」を聴いて、ふわりん、と、昔の自分の後ろ姿を見た気がしました。

 

まだ長男と次男しかいなくて、建て替え前の古い社宅に引っ越してすぐでしたけど、その前に住んでいた県から始まっていた、夫の帰宅しない病はますますでした。

 

なぜ帰宅しないのか、なにが気に触ったのか、見当もつかないのです。

 

ただ毎日、仕事の予定がある日もない日も、夫は午前さままで帰宅しませんでした。

 

夫は定時の仕事ではないので、予定といっても何時にどこどこに行く、何時に誰と会う、

という予定なのですが、晩遅くに予定が入ることはまずなかったし、当時はまだ携帯電話も出始めで、わたしは持っていませんでしたし、連絡も全くなく、ただ、夫は帰宅しませんでした。

 

結婚してすぐから、何か気に触る事があれば車でどこかに行ってしまい帰宅しない夫、それを同居の姑にちくちく言われることが続いていましたが、理由もわからず、ますます頻回になり、ついには毎日帰宅が午前さまになりました。

 

だんだん思い詰めて、夫の同僚の奥様で、わたしの結婚前の職場の先輩に当たる方や、また別の夫の同僚の奥様やら、ついには結婚式の司式をしてくださった先生にも相談しました。

 

相談した全員から、妻が家庭を心地よく整えなければ夫は帰りたくなくなるものだ、聖書の箴言にあるような賢い妻にならなければいけない、他人を変えることは出来ないのだからまず自分が変われ、「自分の夫について帰宅しないというようなことを相談する妻など初めてみた、あきれた」と言われ、相談しなければ良かった、とさえ思いました。

 

ただ、「三つ指ついてお出迎え」「夫の好物が晩御飯に必ずあること」などをきちんと出来ない自分を責め、相談相手にも言われたように「どうして遅く帰るのか」をきかないように、何時になっても笑顔で迎えるように努めよう……と思いましたが、わたしはすぐに顔にでてしまうので、ことごとく失敗しました。

 

当時流行っていたらしい、ゴスペラーズの「永遠に」という切ないラブソングをいいなあ……と鬱々としながら、よく聴いていました。

 

たまたまゴスペラーズがテレビで歌ったのをビデオに録画できて、何回も繰り返して再生していました。

 

数日前に、Little Glee Monsterの「永遠に」を聴いて「懐かしいっ」と思ったわたしの目の前には、古い社宅の畳の部屋で、子供を寝かしつけたあとに、何度もビデオ再生をして「永遠に」を聴いている自分の後ろ姿が見えました。あの時、たしかずっとずっと泣いていました。

 

なんでうまくできないんだろう……

なにがいけなかったんだろう……

 

泣いても泣いても

どんなにビデオを再生しても

答えは出ませんでした。

 

それから1年以上たち、

ある日夫から

「〇〇万円必要だから、明日までに用意して」と言われた時には

「用意できたら何かが変わるのかも」と感じたのかも知れません。

「わたしができること←現金用意……をすれば、事態はよくなるのかも」と考えたのかも知れません。

「用意できなければ、もっと大変なことになる」と強く感じました。

 

間違ってるよ

「お金を用意できたら、

夫から、必要な妻だと思われる」って

そう考えて

必死だったわたし

それ、間違ってるよ

 

「永遠に」は、ゴスペラーズが「どこまでも哀しいラブソングを作ろう」と作った歌だそうです。

 

思い出す自分は、後ろ姿ばかりで、

その先に起こることを、わたしはわたしに伝えたい。そんな哀しい歌ばかり聴いていないで、と言いたいけれど、もうできません。

 

あれから長い月日が経ちました。

懐かしい歌を聴いた話でした。

 

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